県土のグランドデザインを策定・実現しよう
県土のグランドデザインを策定・実現しよう

長野県は南北に長く、広大な県土を擁し、地域ごとに特色ある文化を築きあげています。都市部、農村部、中山間地域と、ひとくくりにできない多様性が、長野県の魅力の一つでしょう。人口減少は、これらの県土の維持・発展にも影響を与えます。
人口が増えていた時期には、郊外に住宅地や商業施設がどんどん拡大し、それに伴って上下水道や道路などのインフラ整備が進みました。しかし、インフラの老朽化に伴い修繕や改築に多大な費用が必要となる一方、人口減少により税収や料金収入が一層減少することとなれば、専門人材の不足も重なり、これらの維持・更新は極めて難しくなってきます。今後さらに人口減少が進めば、中山間地域はもとより都市部においても人口密度が低下し、医療や福祉、子育て支援、商業などの生活に必要なサービスのすべてを維持することは難しくなるおそれがあります。また、都市に負けない遊びの場所や公共交通の充実を望む多くの若者の声があります。若者にも選ばれる地域を目指すためには、やはり、楽しいまち・むらをつくることが重要です。
まち・むらづくりを進めるときに忘れてはならないのは、まちとまち、まちと集落、集落内部をどのように結ぶかという、交通ネットワークの問題です。未来志向で交通ネットワークを考えるには、路線そのものに注目するだけでなく、利用者の住むところや商業施設などの配置も含めたまち・むらづくりとセットで検討を進める必要があります。
さらに、気候変動による災害の激甚化・多発化で、傾斜地や山間部、川沿いや低地での災害リスクも増えています。こうした地域では特に、災害リスクを回避するまち・むらづくりの視点も必要となってきます。
一方、リニア中央新幹線の開通や、中部横断自動車道・中部縦貫自動車道・三遠南信自動車道・松本糸魚川連絡道路等の高規格道路の整備が進めば、地域のあり方を大きく変えるチャンスとなります。
こうした状況に対応するため、分散から集住への転換や社会インフラの最適化について幅広い議論を行った上で、安心・便利で持続可能な生活圏の形成に向けた県土のグランドデザインを策定し、その実現に向けた取組を進めていきましょう。
2050年にありたい姿
県土のグランドデザインに基づき、次のような県土が形成されている。
- 居住の誘導適正配置やインフラの最適化が進み、デジタル技術も活用することにより「都市の利便性」と「地方の豊かさ」の両者を合わせ持つ広域的な生活圏とその中心地が形成されている。
- 農山村地域では、身近な生活サービスの場などを集約した小さな拠点と周辺集落とが一体となった持続可能な小規模な生活圏が形成されている。
- 広域的な生活圏内等での移動を円滑に行うことができるよう、地域公共交通ネットワークが構築されている。
- 浸水想定区域や土砂災害特別警戒区域など災害リスクの高い区域からの移転が進むなど、安全・安心な居住形態となっている。
2030年に目指す旗
- 安心・便利で持続可能な生活圏の形成を主目的とする県土のグランドデザインが策定されている。
- 県土のグランドデザインの策定に合わせて、コンパクト・プラス・ネットワーク&レジリエンス(防災)※の考え方による新たなまち・むらづくりや、それらを結ぶ交通ネットワークの構築、上下水道等のインフラの最適化などについての県民的議論が行われ、具体的な事業にも着手している。
※住居や商業施設、公共施設等が適切に配置され、そこに交通ネットワークならびに情報ネットワークで利便性高くアクセスでき、防災力にも優れた圏域を形成すること - 若者にとって魅力あるまちとなることを意識して、リニア中央新幹線の長野県駅周辺や、長野市・松本市などの中心市街地の整備が進められている。
信州未来共創戦略〜みんなでつくる2050年のNAGANO〜
明るい未来の実現に向けた取組の方向性







